オライリーの書籍では珍しい心理学の本。
今回はコンピューターではなく、心をHackする。
1章の「脳の構造」を読んだだけですごく疲れてしまうかも。
その辺りはマニアックなオライリーらしい。
そこを乗り越えて得られる情報こそオライリーの真髄だと思う。
気軽に読めるネタも多いので、読みやすいところから読むのもいいかもしれない。
普段の生活の「?」が見えてくる。
目次を見ると興味の惹かれるタイトルがずらりと並ぶ。
その中で自分が興味を持ったHackを簡単に紹介。
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Hack #9 ニューロン
シナプス、インパルス、発火、電気信号の話し。
Hack #17 サッケード
サッケード(眼球運動)の間、視覚信号は脳に送られない。
Hack #31 想像の世界
想像の世界でも、物を動かすには動かす距離に応じた時間がかかる。
Hack #43 テレビゲームによる訓練
視覚情報の処理能力(注意の瞬き、サビタイジング)はテレビゲームで向上できる。
Hack #47 三半規管
乗り物酔いは、三半規管が感じる揺れと、視覚が感じる揺れとの情報の不一致で起こる。
三半規管が揺れを感じたら、視覚も揺れを認識すれば酔わない。(船の場合は水平線を見る)
Hack #58 「見ること」の効果
皮膚のどこかの部分を見ると、その部分の感覚が鋭敏になる。
たとえ暗闇で見えなくても、見ようとするだけで効果がある。
拡大鏡を使うとさらに効果があがる。
Hack #61 独り言
言語は脳内で異なった種類の情報を結びつける際に重要な役割を果たす。
困難な作業を行う場合に、自らに指示を与えるように独り言を言う。
独り言を禁じると、難しいことが余計に難しくなる。
Hack #65 自分で自分をくすぐってもくすぐったくないのはなぜか
脳の予測システムのため。
得られると予測される感覚情報と、実際に得られた感覚情報に差があれば、
自分でくすぐってもくすぐったくなる。
Hack #67 扱い方は物が教えてくれる(アフォーダンス)
物体には、見るだけで我々に特定の行動を促すものがある。
ドアの押し引きの違いなど。
Hack #86 文脈干渉効果
何かを習得する際、同じことをあまり続けて繰り返し練習すると、「状況込み」で覚えてしまい、
状況が変わると思い出せないという弊害が起きる恐れがある。
ランダムに練習した方がよい。
Hack #87 記憶を助けるコンテキスト
人間の記憶は、個々の情報の記憶ではなくネットワークの記憶である。
何かを忘れたとしても、一度覚えるとその痕跡は残る。
関連付けにより記憶が蘇ったり、再度覚えると強固な記憶になる。
Hack #88 想像力によるトレーニング
力を想像力だけで鍛えるということは可能である。
ただしそれは筋肉自体が鍛えられるからではなく、脳から筋肉に送られる信号が強くなるせいだ。
想像力によるトレーニングにも文脈干渉効果は起きる。
Hack #89 道筋を使った記憶術
出来事を記憶する能力は、「自分の位置」を記憶する能力から進化したと言われる。
ものごとを場所に結びつける記憶術は有名だ。
Hack #91 入眠状態
完全に眠ってしまう前の「入眠状態」には、思考が自由になり、時には幻覚を体験することもある。
芸術家の中には、インスピレーションを得るために入眠状態が長く保たれる工夫をしている者もいる。
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