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2007年07月30日

●本当の戦争の話をしよう


著者の体験という事実を元にしたベトナム戦争の話。
短編集だが、各ストーリーに若干関連性がある。
訳者は村上春樹。

戦争というある極限状況に置かれた人間の話。

そこから反戦の意味を汲み取るのは読者の自由だが、著者としてはそこは謳っていないと思う。

本当の戦争の話を語ることは難しい。
もし真実を語るなら、死への近接は同時に生への近接をも意味していることを語ってくれるだろう。
銃撃戦のあと、そこには強烈な生の喜びが存在する。
全ての生きとし生けるものが生きている。
一方でその後にはおぞましい戦争という行為を行わなければならない。

どこまで行っても解かれることのない二重性が生まれる。

戦争は何が真実かという明確な感覚を奪う。

そういう意味では本当の戦争の話の中には絶対的真実は存在しない。

どんなに我々が想像力を働かせても、体験しないと解らない真実が存在している。

自殺をする人や、キレて簡単に人を殺してしまう人。
戦争を体験するわけにはいかないが、本当の戦争の話を読んで何かを感じてほしい。

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