icecraft photo gallery and photo map.

2008年5月30日

知的生産の技術

学校は受動的に知識を教えてくれるけれど、能動的な知識獲得の方法は案外教えてくれない。

この本は能動的な知的生産の実践的技術を教えてくれる。

発行が1969年。
なんと今から約40年前の本になる。

今でもこの本が売れているということは、やはり汎用性が高く、陳腐化しない技術ということ。

内容的には、今でいうGTD的な手法により、効率良く生産性を高める方法を提案してくれる。
今の時代ではPCを使ってもっと効率の良い手法がたくさんあるが、基本的なプロセスは同じ部分が多く、とても参考になる。

その普遍的なプロセスを読み取り、現代のIT技術を使って自分なりに実践できれば、本書にとっても本望だと思う。


以下、参考までに目次を紹介。
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1.発見の手帳
2.ノートからカードへ
3.カードとそのつかいかた
4.きりぬきと規格化
5.整理と事務
6.読書
7.ペンからタイプライターへ
8.手紙
9.日記と記録
10.原稿
11.文章
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2008年4月12日

全ては音楽から生まれる

音楽の素晴らしさを存分に書き綴った新書。

著者は旬な脳科学者の茂木健一郎。

脳科学者らしいアプローチで音楽の効能を説明しているが、音楽という芸術的な性質上感覚論的な話しが多い。

「音楽は生命原理と創造性の本質に通じているのだ」と言われても説得力がイマイチ。

--文章をただ読むのではなく、言葉のリズムやハーモニーを感じて音楽のように読む。--
言葉や単語の意味の理解に固執せずに読むという観点では賛同できる。

本書もまさに音楽のようにさらっと読める。
(逆に言うと、言葉の一つ一つの意味を理解しようとしてじっくり読めない。)

著者はシューベルトを絶賛しているが、ラ・フォル・ジュルネ2008のテーマがシューベルトなので、若干メディア戦略的な意図を感じないこともない。。

個人的には音楽好きなので信者的に楽しく読めたが、そもそも音楽に興味の無い人が本書を手に取ってくれるのだろうか。

2008年4月 8日

東京奇譚集

村上春樹の最新短編集。
全部で5作。

どの話しも本の世界に一気に引き込まれてさらっと読める。

村上春樹の作品ではいつも知的で上品で魅力あるキャラクターが登場するが、今回は各ストーリーに登場するナイスミドルの女性たちが特に印象的。

世間的にはおばさんと呼ばれる中年世代。

こういう年齢のとり方なら年を重ねるごとに魅力的になって素敵だなぁと思う。

賛否両論のベストセラー「女性の品格」より、具体的でよっぽどためになると思う。

2008年3月30日

猫と庄造と二人のおんな

猫を溺愛する庄造と、猫に嫉妬する妻と元妻の話し。

テンポよくとても楽しく読める。

リリー(猫)と庄造の描写が愛らしい。
猫が好きな人はリリーの猫らしさがたまらないと思う。

昔の六甲、芦屋、尼崎が舞台なので、流暢でこってりした関西弁がある意味美しい。


愛とは隷属。
人は隷属しないと幸せを感じない、、
というと言い過ぎな気もするが、隷属しているときの幸福感は否定できない。

隷属される側としては、正にリリーのような心境だろうか。。

2008年3月22日

スプートニクの恋人

村上春樹テイストが存分に楽しめる作品。

基本的には恋愛小説。
ラブストーリーというジャンルを超えて、ミステリー的な要素が読む者を惹きつける。

その不思議な世界は、あくまでもミステリー。
(一部、中盤~後半にかけて村上春樹らしさの世界もあるかな。)

今回の登場人物「ぼく、すみれ、ミュウ」。
相変わらず洗練された素敵な雰囲気。

彼らの細かい描写がいい。

ノルウェイの森が好きなら間違いなく楽しめると思う。

ただ、ノルウェイの森が恋愛100%とすると、本作は60%くらいだろうか。。

2008年3月20日

変身

ある日、目が覚めたら毒虫になっていた。

描写を読むだけで、頭の中にリアルな毒虫の姿が浮かんでくる。

不条理で非現実的な設定と思いきや、人間の社会に存在する残酷で現実的なストーリー。

毒虫と家族を取り巻きながら淡々と話しは進む。

それだけに深い。

2008年3月17日

実践 自分の小さな「箱」から脱出する方法

昨年読んだ、「自分の小さな「箱」から脱出する方法」が読みやすくてとても参考になったので、実践編である本書も読んでみた。

しかし、内容はほぼ前書と同じ。
テキストの抜粋も多く、より要点を絞って読みやすくまとめただけという印象。

前書を読んだ人は、改めて読む必要はないかもしれない。
本書を読むなら、前書を読んだ方が読み応えがあっていいと思う。

いい意味ではより読みやすくなっているが、逆にいうと"あさはか"。

もちろん内容はいいので、前書を読んでいなくて、短時間で中身を押さえたい人には本書だけでもオススメできる。

さらに時間のない人は、以下のまとめを読むだけで十分といえば十分かも。。


--まとめ--

1 心の持ち方には二つある。
・人を人として見る「思いやりの心」
・人をモノとして見る「抵抗心」
2 心の持ち方は、表面の行動よりも、奥深く、大切である。
3 自分を裏切ると、抵抗心をつくり始める。
4 抵抗心は自己裏切りを正当化する見方で他の人や自分を見るようになる。
5 自己裏切りを繰り返し続けると、自分や周りの世界を正当化する癖をつけ、自分の箱を持ち歩くことになる。
6 箱の中から人に接すると、他の人も箱に入らざるを得なくなり、その結果他の人に不正に扱われ、それが自分の箱にとどまるための正当化となる。
7 箱の外に出るには、自分だけを見つめるのではなく、抵抗してきた人たちの人間性を認め受け入れることである。
8 私たちの人生において、思いやりの関係や思い出を通して、箱から出られる機会が与えられる。箱の外に出て抵抗を感じている人について、もう一度新しく考え直すことで思いやりの心に変わることが可能になる。
9 箱から出たら、他の人にしてあげようと感じたことを実行することで、箱の外にとどまることができる。

2008年2月14日

2008年 読書のススメ

「あなたはどんな本を読んでいますか?」
「あなたはどうやって本を選んでいますか?」

けっこう気になる。。


2008年も早2月中旬だが、年初に本を大人買いしたので、
本についてのアプローチを簡単に紹介してみる。


1.感性の近い人に紹介してもらう。

このパターンが一番多い。
自分の好きな本、雑誌、Webなどを介しての紹介や、交友関係の中からの紹介。
中でも自分と感性が近い人や、尊敬する人のオススメは要チェック。


2.過去に買った本に関連した本を買う。

これは気に入った本に対してさらに世界を広げるために有効。
定番だがAmazonを使う。
好きな作家の本を買う場合もここに入る。


3.旬な売れ筋の本を買う。

常に流行を追うのは疲れるが、ツボを押さえて時代の流れに乗ることは必要。
やはりAmazonの売れ筋を使うことが多いが、
PCを使わない読書家が排除されているのは残念なので、
書店の売れ筋もチェック。
(ほとんどの場合大差はないが。。)


4.直感で買う。

正直めったにないパターン。
Webを徘徊していていいなぁと思う本って、結局過去のどこかに関連している。
新たな分野の本を買うときは、その分野の売れ筋だろうし。

あるとしたら、新聞広告や本屋で偶然出会って買うってことかな。
ほとんどないかも。。

では本題。

具体的にどんな本を買ったか、参照元と選出本を紹介。


■2007年末に発売されたFIGARO japon(フィガロジャポン)2007年12月20日号

「目覚めよ、私! フィガロの読書案内202冊。」
という興味深い特集をやっていた。

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・今年も感動!いま読みたい07年ベスト10。
・10人の読書家が明かす、私の心をとらえた本。
・尾崎由実さんの解説で、あの名作古典をもう一度。
・スペシャリスト26人が厳選、おすすめ本ライブラリー。
・女のたしなみ、新書はコンパクトな知の玉手箱。
・ユニークなブックストアが、本の世界を広げる。(ガイド付)
・独占ロングインタビュー!女流作家の心の奥へ。
 ○ジュンパ・ラヒリ○エイミー・ベンダー○イーユン・リー
---

女性誌なので、女性におすすめな書籍が多いのかとも思ったが、
おすすめしている人物は性別も年齢もバラバラ。
この人たちが女性向けにおすすめしていたら元も子もないが、
そもそも、本に性別なんて関係ない。
(それでも雑誌のターゲット層とのリンクがあるのは仕方ないと思う。。)

202冊の中から以下の3冊を選んだ。
(単行本の紹介が多かったため選出が減少。。)

天使と悪魔 (上) (角川文庫)
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)
アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)


■All About 2008年、品格を読書で育てる12ヶ月
http://allabout.co.jp/interest/book/closeup/CU20080107A/index.htm

12冊の中から以下の4冊を選んだ。
(文庫本の紹介が多かったため、物は試しに選出。。)

銀の匙 (岩波文庫)
猫と庄造と二人のおんな (新潮文庫)
草枕 (岩波文庫)
三島由紀夫レター教室 (ちくま文庫)


■過去との関連や売れ筋(紹介以外のアプローチ)

道は開ける 新装版
Mind パフォーマンス Hacks ―脳と心のユーザーマニュアル―
レキシントンの幽霊 (文春文庫)
スプートニクの恋人 (講談社文庫)
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

今回は本のタイトルしか紹介していないので、
読み終わった本から徐々に感想をアップしていく予定。
(既に感想文待ちの本が溜まっている。。)

何故そのアプローチを使ってその本を選んだか、、
と言われると最後はやっぱり感性の問題。


近い感性を持った方への参考になれば幸い。。

本から広がる知と無限の時の彼方へ。

2008年2月 4日

ゴルフ4スタンス理論

「ゴルフ4スタンス理論―タイプ別でこんなに違う! 正しいフォームは4つある」

テレビ朝日系列「ナンだ!?」で放送されて話題になった4スタンス理論。
(番組は2007年9月末で打ち切り)


人それぞれ身体の形は違うもの。
当然力の使い方、軸、バランスなども人それぞれ。

その違いを足の裏のどこでバランスを取るかで4通りに分けている。
(つま先・内側、つま先・外側、かかと・内側、かかと・外側)

ゴルフを始めたとき、親父に教えてもらった打ち方がどうしても打ちにくく、
なかなか上達しなかった。

お互いのタイプを調べてみると、「つま先・外側」と「かかと・内側」という、
対極のタイプだったことが判明。

具体的な例を挙げると、親父は沈み込みながら打ち、自分は伸び上がりながら打つ。

身をもって納得できたことで、4スタンス理論を信じてみることにする。


自分のタイプを知るのにたくさんのチェック項目があるが、
1人でチェックできない項目もある。

出来ればゴルフをやる人と一緒に楽しみながらチェックするのがいい。

タイプ別にフォームや力の使い方などの解説がされているので、
自分のタイプの基本がわかれば、ゴルフに限らず効率良く身体を動かすコツが掴めると思う。

コツを掴んだ上で、別の本やレッスンで学べばさらに効果が出るかもしれない。

理論好きには特にオススメ。

2008年2月 1日

火車

宮部みゆきの代表的な推理小説の1つ。

推理小説の構成はこのように書くのかと、ストーリーとは違う観点でとても感心した。

ページ数が無駄に多い気もするが、話しのテンポはまずまずでなかなか面白い。

ただ、時代設定が90年台前半と少し古いので、今の世の中を大前提にして読むと、
なんとなく違和感というかひっかかるものを感じた。
(別に話しの前提が崩れる程のことはなく、感覚的な問題だと思うが。)

というわけで、時代背景や、社会的・俗物的な事象は排除した、普遍的名作のような読み物が自分は好きなんだなぁと改めて実感。

一応、本著も名作と呼ばれていたので手に取ったのだが。。

書き手志望の方や、出版当時に読めるのであればもっと楽しめると思う。

2008年1月15日

人生を変える!「心のDNA」の育て方

思ったよりスピリチュアルな本。
悪く言うと抽象的な精神論が若干多め。

具体的で論理的な自己啓発本を求めて読むと少し違和感を覚えるかもしれない。
内容は結構面白いし、読みやすいので、著者が心理カウンセラーということを理解した上で読めば、吸い込まれるように読めると思う。

悪いことは言っていない。
要は信じるか信じないかの世界。。

読んだ直後はわかったような気になるが、では何をしよう。。となりかねない。

唯心論や精神論が好きな人はかなり楽しめると思う。

そうでない人もそれなりに楽しめるので、以下要約で興味があれば読んでみては。

-----要約-----

・目標は大きくてもいいが、最初の行動は小さく。

・毎日100点を取る。

・人生を豊かにするには「想像力」と「覚悟」が必要。

・目標は公言しない。(障害の予防&モチベーションの圧縮)

・自分の夢を信じなければならない。

・正解を求めてはいけない。

・稼いだお金を盗まれても、お金を稼ぐ能力は盗めない。

・不幸な人は必ず誰かを憎んでいる。

2007年12月28日

ねじまき鳥クロニクル

いつか読もうと思っていた、村上春樹の長編小説の傑作。

読み応えのある長い本を読みたい気分だったので、正に最適な作品。

読み出すと止まらない。
1冊読み終わって分厚い2冊が残っていると安心感さえ生まれる。


登場人物たちが語る過去と現在と夢の世界が年代記的に絡み合う。(クロニクル=年代記)

そして絡み合う人やモノたちの「関係」が絶妙。
読み手の想像力を刺激する。


暴力の象徴として第二次世界大戦の話しが語られるが、描写がすごい。
満州、モンゴル、ノモンハン、シベリアなど、予備知識の少ない大陸側の話しが多いので、無知による衝撃度も高かった。

闇のメタファーとして、さらに作品のキーとして、井戸を使っているのも興味深い。


結末を含め、作品全体の「曖昧さ」は心地良い感じ。
彼の他作品でわけがわからないと思った人も、本作はなんとかなるレベルだと思う。
感じ方には個人差があり、「慣れ」もあるので一概には言えないが。


ともあれ代表作だけあって、読み応えは村上作品の中でもトップクラス。

2007年12月27日

羅生門・鼻

高校時代に現国の教科書でも読んだ古典的名作。

学生時代は受験的な解釈で読んだのであまり面白みを感じることはできなかったが、今改めて読むとかなり楽しめる。
覚えのあるフレーズが妙に懐かしかった。


人間の心情変化などの描写が素晴らしく、読めば読むほど味わい深さを堪能できる。

あまりこういう作品ばかりにのめりこむと、いわゆる文学史作品以外のものが薄っぺらく感じてしまう恐れさえある。
ただ、面白さのタイプも質も違うので、違うジャンルとして捉えれば問題ない。

短編集で読みやすいので、有名な文学作品の1つでも読んでみるかという気になったら、学生時代を思い出して読んでみるのもおすすめ。

2007年12月 4日

羊男のクリスマス

クリスマスシーズンにはぴったりの村上春樹の絵本。
イラストは佐々木マキ。

村上春樹らしいわけのわからない世界が絵本に。

読み終わるとねじりドーナツが食べたくなる。

かわいらしいイラストも村上春樹の世界観に見事にマッチしている。


ただ、ボリューム感、話しのスケール、わけのわからない具合などがどうも中途半端な気がする。

彼の代表的な長編小説と比べるとどうしても物足りなさを感じてしまう。
(もちろん比べてはいけないが。。)


文庫本ではなく、単行本サイズでボリュームも半分以下にコンパクトにまとめれば、子供から大人までもっと幅広い世代で楽しめると思う。

もしくは、想像力をかきたてる細かい描写を入れて、スケールの大きい絵本にするのも面白い。

2007年12月 3日

色川武大の短編集。「うらおもて人生録」が面白かったので読んでみた。

川端康成文学賞受賞の「百」ほか三編を収録する。

収録されている作品は全て家族をテーマにしている。

著者自身の特異な経験や自分への劣等感が、作品の中でも鋭く描写されている。

少し異様とも言える親子関係・世界観などが読む者を惹きつける。

著者の人生が波乱に満ちたものであるのは容易に想像できるが、その波乱の海の深さはけっして理解できないと思う。

2007年10月27日

ジャズピアノテクニカルメソッド ジャズの練習 ビギナー編

クラシック一辺倒だった自分も新たな境地ジャズピアノを始めることに。
楽器屋の書籍コーナーでジャズピアノの本をチェックする。

売れ筋の「ジャズ ハノン」などは、いきなりコード進行から始まり練習曲のオンパレード。
ある程度弾ける人じゃないと買う前から挫折しそうな予感。

練習曲がシンプルで、コード理論・譜読み・ピアノの基礎などテキスト情報も多い本書を選んだ。
物事を続けるためには敷居を下げることも有効なのでまずは初心者用がいいと思う。

対象はジャズ初心者だけでなく、ピアノ初心者にもやさしい構成になっている。

コードのスケールがシンプルに段階的に進んでいくので無理なくレベルアップできそう。


コードなどの音楽理論部分が知りたかったので購入したが、実はこの手のピアノ教則本は初めて。

基礎、知識、理論、練習曲などを無視していきなり弾きたい曲を弾いていた自分にとっては目から鱗。

弾きたい曲ばかり練習するのは楽しいしモチベーションも上がるが、必ず壁にぶつかる。
それを打破してくれるのが基礎練習。

ジャズだろうがクラシックだろうが、まず基本がしっかり出来れば後の上達は早くなる。

体験して基本練習の大切さを実感した。

当然まだコードだけ見ても全く弾けないレベルなので、セッションへの道は遠い。
それでも近い将来の実現を目指してがんばらねば。

2007年7月30日

本当の戦争の話をしよう


著者の体験という事実を元にしたベトナム戦争の話。
短編集だが、各ストーリーに若干関連性がある。
訳者は村上春樹。

戦争というある極限状況に置かれた人間の話。

そこから反戦の意味を汲み取るのは読者の自由だが、著者としてはそこは謳っていないと思う。

本当の戦争の話を語ることは難しい。
もし真実を語るなら、死への近接は同時に生への近接をも意味していることを語ってくれるだろう。
銃撃戦のあと、そこには強烈な生の喜びが存在する。
全ての生きとし生けるものが生きている。
一方でその後にはおぞましい戦争という行為を行わなければならない。

どこまで行っても解かれることのない二重性が生まれる。

戦争は何が真実かという明確な感覚を奪う。

そういう意味では本当の戦争の話の中には絶対的真実は存在しない。

どんなに我々が想像力を働かせても、体験しないと解らない真実が存在している。

自殺をする人や、キレて簡単に人を殺してしまう人。
戦争を体験するわけにはいかないが、本当の戦争の話を読んで何かを感じてほしい。

2007年7月21日

続ける技術

三日坊主と決別するための本。

物事を続ける事例として、英会話、ダイエット、禁煙、整理整頓、日記が取り上げられている。

非常にシンプルで分かりやすいが、少し浅い印象を受けた。
当たり前といえば、当たり前のことばかり。
目新しい項目は少なく、大きな感銘とまではいかなかった。
その分、実践するハードルは高くないと思うのである意味そこがポイントか。

東京~大阪間くらいの移動なら片道だけで全て読めると思う。

同一章や、別の章で重複する内容など、論理的な整理もまだ出来るのでは。。
あと、表紙で性格も精神面も関係ないと謳っているが、結局継続に精神力は効いてくると思う。

精神力を補うための行動科学ということなら納得できる。


ちなみに、本書による継続のための具体例を参考までに、、
本当に継続できるかは正直微妙だと思った。。

・英会話:テキストを持ち歩く、レッスン日は残業しない、英語でブログ(講師からコメント)
・ダイエット:コンビニに近づかない(お金もコンビニで下ろさない)
・禁煙:タバコを捨てる、家庭や会社で公言する、禁煙者と食事をする
・整理整頓:家族で分担、ポイントカードを作成(ペナルティとごほうびを作る)
・日記:妻と1日置きの交換日記


-----まとめ-----
■ターゲット行動を増やし、ライバル行動を減らす。

・ターゲット行動を増やすには?
1.行動の補助(ヘルプ)を決定する。
2.行動を動機づける条件を整える。
3.行動のハードルの高さを調整する。

・行動のためのSTEP
STEP1 継続すべき行動かどうかを決定
STEP2 どの行動をターゲットにしたいかを決定
STEP3 ゴールを設定し、まわりに公開
STEP4 行動の数値計測(グラフ化)
STEP5 行動の増減などのチェック

・継続のコツ
1.行動契約書を作る
2.行動のフィードバック
3.サポーターによる援助

2007年7月13日

自分の小さな「箱」から脱出する方法

簡潔で分かりやすく、自分にも当てはまる内容だったので、本の世界にどんどん引き込まれていく。

人と対立して相手を非難したり、自己正当化したり。。
少し耳が痛いが、自分が「箱の中にいる」と気づけただけで収穫があったと思う。

仕事にも家庭にも、人間関係を巡る様々な問題の原因と解決策がここにある。


以下、本書のまとめ。忘れないようにメモ。
------------------------------------
■知っておくべきこと

・自分への裏切りは、自己欺瞞へ、さらには箱へとつながっていく。

・箱の中にいると、業績向上に気持ちを集中することができなくなる。

・自分が人にどのような影響を及ぼすか、成功できるかどうかは、
すべて箱の外に出ているか否かにかかっている。

・他の人々に抵抗するのをやめたとき、箱の外に出ることができる。

■知ったことに即して生きること

・完璧であろうと思うな。よりよくなろうと思え。

・すでにそのことを知っている人以外には、箱などの言葉を使うな。
自分自身の生活に、この原則を活かせ。

・他の人々の箱を見つけようとするのではなく、自分の箱を探せ。

・箱の中に入っているといって他人を責めるな。
自分自身が箱の外に留まるようにしろ。

・自分が箱の中にいることがわかっても、あきらめるな。努力を続けろ。

・自分が箱の中にいた場合、箱の中にいたということを否定するな。
謝ったうえで、更に前に進め。これから先、もっと他の人の役に立つよう努力をしろ。

・他の人が間違ったことをしているという点に注目するのではなく、
どのような正しいことをすればその人に手を貸せるかを、よく考えろ。

・他の人々が手を貸してくれるかどうかを気に病むのはやめろ。
自分が他の人に力を貸せているかどうかに気をつけろ。

2007年7月12日

キッチン

不思議でほんわかした雰囲気と、どこか女性的な表現が好き。

「死」、「孤独」、「恋愛」がテーマ。

言葉にできない。表現できない。
女性のそんな気持ちがなんとなくわかるようなわからないような。

女心は簡単にわからないのが世の常かぁ。

とはいえ、単に女心では片付けられない孤独さがまさに宇宙の闇だ。


ちなみに、、
うちの台所はこざっぱりしていて、少しクールな奴。
自分の場所とは全然言えないのは、かまってやらないせいかも。

2007年7月 7日

Mind Hacks

オライリーの書籍では珍しい心理学の本。
今回はコンピューターではなく、心をHackする。

1章の「脳の構造」を読んだだけですごく疲れてしまうかも。
その辺りはマニアックなオライリーらしい。

そこを乗り越えて得られる情報こそオライリーの真髄だと思う。

気軽に読めるネタも多いので、読みやすいところから読むのもいいかもしれない。
普段の生活の「?」が見えてくる。


目次を見ると興味の惹かれるタイトルがずらりと並ぶ。
その中で自分が興味を持ったHackを簡単に紹介。

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Hack #9 ニューロン
シナプス、インパルス、発火、電気信号の話し。

Hack #17 サッケード
サッケード(眼球運動)の間、視覚信号は脳に送られない。

Hack #31 想像の世界
想像の世界でも、物を動かすには動かす距離に応じた時間がかかる。

Hack #43 テレビゲームによる訓練
視覚情報の処理能力(注意の瞬き、サビタイジング)はテレビゲームで向上できる。

Hack #47 三半規管
乗り物酔いは、三半規管が感じる揺れと、視覚が感じる揺れとの情報の不一致で起こる。
三半規管が揺れを感じたら、視覚も揺れを認識すれば酔わない。(船の場合は水平線を見る)

Hack #58 「見ること」の効果
皮膚のどこかの部分を見ると、その部分の感覚が鋭敏になる。
たとえ暗闇で見えなくても、見ようとするだけで効果がある。
拡大鏡を使うとさらに効果があがる。

Hack #61 独り言
言語は脳内で異なった種類の情報を結びつける際に重要な役割を果たす。
困難な作業を行う場合に、自らに指示を与えるように独り言を言う。
独り言を禁じると、難しいことが余計に難しくなる。

Hack #65 自分で自分をくすぐってもくすぐったくないのはなぜか
脳の予測システムのため。
得られると予測される感覚情報と、実際に得られた感覚情報に差があれば、
自分でくすぐってもくすぐったくなる。

Hack #67 扱い方は物が教えてくれる(アフォーダンス)
物体には、見るだけで我々に特定の行動を促すものがある。
ドアの押し引きの違いなど。

Hack #86 文脈干渉効果
何かを習得する際、同じことをあまり続けて繰り返し練習すると、「状況込み」で覚えてしまい、
状況が変わると思い出せないという弊害が起きる恐れがある。
ランダムに練習した方がよい。

Hack #87 記憶を助けるコンテキスト
人間の記憶は、個々の情報の記憶ではなくネットワークの記憶である。
何かを忘れたとしても、一度覚えるとその痕跡は残る。
関連付けにより記憶が蘇ったり、再度覚えると強固な記憶になる。

Hack #88 想像力によるトレーニング
力を想像力だけで鍛えるということは可能である。
ただしそれは筋肉自体が鍛えられるからではなく、脳から筋肉に送られる信号が強くなるせいだ。
想像力によるトレーニングにも文脈干渉効果は起きる。

Hack #89 道筋を使った記憶術
出来事を記憶する能力は、「自分の位置」を記憶する能力から進化したと言われる。
ものごとを場所に結びつける記憶術は有名だ。

Hack #91 入眠状態
完全に眠ってしまう前の「入眠状態」には、思考が自由になり、時には幻覚を体験することもある。
芸術家の中には、インスピレーションを得るために入眠状態が長く保たれる工夫をしている者もいる。
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2007年3月30日

臆病者のための株入門

株に限らず、投資・投機について非常に読みやすく、わかりやすく教えてくれる。

株や投資について興味がある人の入門用に最適。

タイトルの「臆病者のための」というのは、最近の世界同時株安などの波乱を考えると、ほとんどの投資家に当てはまるのではないか。。


インデックスファンドへの投資が、経済学的に最も正しい投資というのが本著の結論だ。

経済学的というところがミソで、論理的には納得できる。

納得できるが、わかっていてもやめられないのが人情。

目先の利益、欲望がリスクを忘れさせて、ついついトレーディング(長期・短期含む)に手を出してしまう。

株はギャンブルと言えるのももっともかもしれない。

2007年3月22日

人を動かす

「あらゆる自己啓発本の原点」と謳われるD・カーネギーの名著。

初版が1937年というのにも驚き。
70年経っても色褪せない普遍的なノウハウがぎっしり詰まっている。

日本語のタイトルは「人を動かす」だが、
原書のタイトルは「How to Win Friends and Influence People」

原書のタイトルの方がしっくりくる。


仕事で人と接する事が多い人は是非読んで欲しい。

自分の意識を少し変えるだけで、徐々に周りの環境が変わっていくのを実感できるようになると思う。

もちろん、家族や友人とのコミュニケーションにおいても当てはまる。


本書に書いてあることはよく考えれば当たり前のことかもしれないが、いつも無意識で実践するのは難しい。

物事の選択、状況を判断するときに心の葛藤が起こったら、本書を思い出したい。

少し意識しておけば誰でも出来ることだと思う。


忘れないように、目次をメモしておこう。
これだけで十分ためになる。


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PART1 人を動かす三原則
1 盗人にも五分の理を認める 「批判も非難もしない。苦情もいわない。」
2 重要感を持たせる 「率直で、誠実な評価を与える。」
3 人の立場に身を置く 「強い欲求を起させる」

PART2 人に好かれる六原則
1 誠実な関心を寄せる
2 笑顔を忘れない 「笑顔で接する。」
3 名前を覚える 「名前は、当人にとって、もっとも快い、もっともたいせつなひびきを持つことばであることを忘れない。」
4 聞き手にまわる
5 関心のありかを見ぬく 「相手の関心を見ぬいて話題にする。」
6 心からほめる 「重要感を与える-誠意をこめて。」

PART3 人を説得する十二原則
1 議論をさける 「議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。」
2 誤りを指摘しない 「相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。」
3 誤りを認める 「自分の誤りをただちにこころよく認める。」
4 おだやかに話す
5 "イエス"と答えられる問題を選ぶ
6 しゃべらせる 「相手にしゃべらせる」
7 思いつかせる 「相手に思いつかせる」
8 人の身になる
9 同情を持つ 「相手の考えや希望に対して同情を持つ。」
10 美しい心情に呼びかける
11 演出を考える
12 対抗意識を刺激する

PART4 人を変える九原則
1 まずほめる
2 遠まわしに注意を与える
3 自分のあやまちを話す 「まず自分の誤りを話したあと相手に注意する。」
4 命令をしない 「命令をせず、意見を求める。」
5 顔をつぶさない 「顔をたてる。」
6 わずかなことでもほめる 「わずかなことでも惜しみなく心からほめる。」
7 期待をかける
8 激励する 「激励して、能力に自信を持たせる。」
9 喜んで協力させる

付 幸福な家庭をつくる七原則
1 口やかましくいわない
2 長所を認める
3 あら探しをしない
4 ほめる
5 ささやかな心づくしを怠らない
6 礼儀を守る
7 正しい性の知識を持つ

2007年3月 8日

ドラことば心に響くドラえもん名言集

ドラえもんの感動のセリフを厳選した名言集。

ドラえもんが嫌いな人なんていないはず。
マニアならずとも読んでおきたい。

記憶に残る懐かしのエピソードと、改めて読むと心に響く、奥の深い言葉にしばし時を忘れる。

やはり一番の名言はこれだろう。

・のび太の結婚前夜 (てんコミ第25巻)


「のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ。」

「あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。」

「それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。」

「かれなら、まちがいなくきみをしあわせにしてくれるとぼくは信じているよ。」


結婚前夜、しずかちゃんのパパのしずかちゃんに対することば。

素晴らしい。ことばにならない。。

2007年2月22日

資格対策本を三枚におろす

資格対策本を三枚におろす

資格対策本は分厚い。

持ち歩いて移動中に勉強しようと思っても、重くてかさばるので断念してしまう。
資格を取るためのモチベーションが高ければ持ち歩くのだろうか。。

かといって、携帯できるコンパクトな対策本では内容が薄い。

そこで考えた結果、3枚におろしてみた。

まず、過去問はいらない。移動中にはやらない。
あとは章をきりのいいところで分割すればいいかんじに3枚に。

この軽快なサイズならばいつでもどこでも持ち歩いて勉強できるはず。

受かって初めて価値の出る本なので、装丁や形にこだわってはいけない。

自分なりに読むための準備をしたまで。

出版社も持ち歩くことを考えて分割できるように販売すればいいのに。
これ特許ものだと思う。

腰を据えて家でじっくり勉強できる人はおろさない方がいいかな。

2007年1月22日

エンジニアのための時間管理術

普通のタイムマネジメント本とは一味違う。
「エンジニア」のためのタイムマネジメント本。

ここで言うエンジニアとは、プログラマでは無く、PM、PL、SE、SAを指していると思って欲しい。
(仕事で他者とのコミュニケーションが多い技術職系の方向け)

また、プロジェクトやメンバ全体を管理するための、いわゆるプロジェクトマネジメントのための本でもない。

あくまでも、エンジニア個人のためのタイムマネジメント本である。


話題のGTD的エッセンスを推奨しており、頭の中を1箇所にまとめて、常に脳をフレッシュにしておくことが必要とのこと。

そのためのツールは紙でもPDAでもよいが、これじゃあ普通のGTD本と同じだ。。

普通の本と違うのは、エンジニア向けということで、システム管理者向けのストーリーになっているところ。

作業自動化のためのスクリプト例は、さすがオライリー。

Wikiを使ったノウハウの文書化なども流行を押さえている。

他にも、ルーチンの管理、作業リストの管理、優先順位のつけ方、カレンダーの管理、メールのフィルタリングなどなど。

仕事はもちろん、プライベートでも使える。
人生において時間を有効に使うためのノウハウが満載。

まずは実践しないと始まらないので早速試してみよう。

2007年1月15日

金持ち父さん貧乏父さん

数年前のベストセラー。
金持ちになるためのノウハウはどれをとっても新鮮でセンセーショナル。

ただし、当然この本を読めば誰もが金持ちになれるわけではない。
何を感じ、どう行動するか。

この本から、仕事へのモチベーションと、株式投資を続ける勇気をもらった。

金持ちになるためのノウハウに留まらず、自己啓発として参考になるところをメモしておこう。

--
「自己抑制」、「精神」、「選択」の力が大切。

みんながそうしてるから行動する→×
仲間外れへの恐怖、人と違うことをすることへの恐怖を克服。
自問自答する。
人と同じこと(投資)をしても勝てない。

勝ったら誇りに思い、負けたら自慢する。


今の仕事はお金のために働くのではなく、学ぶために働く。
広く浅く、長い目で考えて必要なものを学ぶ。
学んだことは書き留める。
さらに他の人に教える。

金持ちはお金のために働かない。お金を作り出す。
負債(車、家)にお金を使わず、資産(株、不動産)にお金を使う。
資産から得た不労所得で欲しいものを買う。
--

2007年1月 8日

Google Maps Hacks -地図検索サービス徹底活用テクニック-

「Google maps」を既に自分のWebサイトに導入していて、次に何かしたいと考えている人におすすめの1冊。

洋書の原書ではAPIバージョン1だったが、本書はバージョン2にも対応しているところがよい。


進化のスピードが早いGoogle mapsに対して、サポートページが用意されているので、書籍購入後も満足できる。

http://www.marlin-arms.co.jp/gmh/
(書籍を買わなくてもいいくらい内容が充実している。)

サポートページでは、住所をテキスト入力して地図を結果として返す、「ジオコーディング」についても補足されている。


ちなみに最近作ったgalleryの機能もこの本を参考にしている。

2006年12月19日

うらおもて人生録

著者の体験を通して、話しかけるように人生のセオリーを教えてくれる。

成功者として上からモノを言うタイプの書籍とは180度違う。
とても下から目線。
謙遜というよりは、劣等感が少し強調され、自虐的なところもあるが。。

「賭博」が、実体験として人生録の例になっているが、これが案外わかりやすい。


うらおもて。勝ちと負け。
プラスとマイナス両方の最高を味わって、ヴィヴィッドな認識を養わなければいけない。

人生勝ったり負けたりで、「9勝6敗」を目指すのが理想とのこと。

先勝して五分を目指し、8勝7敗でもよい。
先勝するための攻めも大切だが、あとはフォームを崩さないための守りも必要。

相手に勝てるのは運で、相手に負けないのが本当の実力。

生きているだけで運を消費しているんだから全勝で勝ち続けることは在り得ない。
負けることも必要。
重症を負わないように、うまく負けるのが難しい。

勝ち組、負け組、格差が社会問題になっている現代に必要な本である。

今、自分が勝ち組だと思っている人は、上手に負けておいた方がいい。
今、自分が負け組だと思っている人は、負けた要素を軸に(短所を隠さず長所に生かす)、一歩後退して勝ちを目指す。
下の土俵でもう一度勝ちを味わうのもあり。


うまく負けるためには、「慈愛」の精神が大切との結論に至る。

ありきたりといえばそれまでだが、人生の普遍のセオリーであることには間違いない。

2006年12月14日

使える!確率的思考

日常の行動や選択に、無意識に細かくあれこれ考える自分にとっては、とてもツボにはまった一冊。

期待値、標準偏差といった定番から、ベイズ推定やどこかで聞いたことのある理論についてわかりやすく解説してくれる。

不確実性の性質は確率論でわかる。
確率や統計で錯覚や思い込みを防ぎ、冷静に解明する。

世の中の不確実性について、村上春樹の「パン屋再襲撃」(好きな作品の一つ)という小説の一文が抜粋されていたのが、最も自分の心を掴んだ。。

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不確実性下における合理的選択と正しい選択の違いは何か

僕は、不条理性を回避するために、選択しているようで、何一つ選択していないという立場をとるようにしている。
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2年延命するために薬を投与し続けるか、10年延命するために死ぬ危険のある手術をするか。

極端な例だが、合理的選択と正しい選択、どちらが何%いいかなんて理論では説明できない。

結果が出た後に、初めて選択の真価が問われる。

2006年12月11日

国家の品格

非常にわかりやすいし読みやすい。

論理より情緒が大切なことを論理的に組み立てるのは流石。。
文章が論理的なので説得力がある。。

情緒、惻隠、自然への敬意などはとても賛同できる。
日本人の武士道精神は確かに素晴らしい。

だが、日本の理想の姿が全て武士道で整理できるかというと少し無理があるような気がする。

武士の時代と今の時代、どちらが美しい国なのか。

それぞれに良いところも悪いところもあるが、どちらかの時代で暮らすことを選択するならば、今の時代の人間(自分)は、今の時代を選択してしまう。


それにしてもこの本の「品格」という言葉が流行語に選ばれたのには疑問がある。

郷土愛やナショナリズムを育むため、、そして教育基本法改正への安部政権、マスコミの陰謀か??

2006年12月 7日

「関係の空気」「場の空気」

2人でのコミュニケーションに存在する「関係の空気」と、3人以上になったときの「場の空気」という分け方は面白い。

自分は2人でのコミュニケーションが好きで、あまり3人以上では連れ添わない。
無意識で「場の空気」の力を避けていたことで納得できた。
(これだけが原因ではないが。。)

3人以上になると「言葉」に、、とりわけ「空気」に気を付けなければならない。

空気の力が絶大だからこそ、「場の空気」に逆らうと、あいつは空気の読めない奴として、その場の皆(場合によっては世論)から黙殺されてしまう。

大規模な組織やPJでのコミュニケーションが難しいわけだ。

ある種の実力者、カリスマたちは、逆に「場の空気」を利用するのがうまいのだろう。

「場の空気」を握る者が勝者というのは本質ではないが、ある意味民主主義の弱点がここにあるような気がする。

2006年12月 2日

無思想の発見

「バカの壁」の著者で有名な養老 孟司の著書。

少し文章が難解なところもあるが、テーマ自体が言葉にするのが難しいので仕方ないか。

「国家の品格」が話題になるならば、この本が話題になってもいいと思う。
武士道精神以外にも、「無思想という思想」を持つ日本人の精神について考える。

--
イスラム国家の人たちは、イスラム教を信じている。
一方で、ほとんどの日本人は自分が無宗教であると思っている。

イスラムの人たちにとって、宗教とは法であり、私生活である。
もちろん日本にも法があり、私生活と法は深く結びついている。

ということは、日本には宗教がないのではなく、無宗教という宗教がある。
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これが無思想という思想の一部である。


思想    ⇔ 現実 = 世間
感覚世界 ⇔ 物質世界
精神    ⇔ 肉体(モノ)

これらは対立するのではなく相互に補完する。


自分探しのために旅に出る→知らない世界・環境・未知との遭遇→新しい自分との遭遇

自分(思想)が変われば世界(現実)が変わる。
現実が肉体(現実)を変えるのではない。

無思想という思想も捨てたものではないということがなんとなくわかると思う。


読み返してみると、自分の書いたことなのによくわからん。。

2006年11月 3日

Web2.0で未来が変わる

流行のWeb2.0系の書籍。

Web2.0って何?という人は読んでおいて後悔しないだろう。

Web2.0系書籍のベストセラー「ウェブ進化論」を読んだことがある人は、既知の内容が多いので改めて読む必要はあまり無いかもしれない。。

著者の神田敏晶さんは、公道でセグウェイに乗って書類送検されたことでも有名な方。

そんな小ネタも明かしてくれる面白い方なので、神田さんの書籍として読むのなら、ウェブ進化論を読んだ後でも楽しめるはず。

2006年11月 1日

日本の絶景 上・下

本屋でちらっと立ち読みして衝動買いしてしまう。
上下巻構成なので2冊。

日本中の絶景を北から南までまんべんなく網羅しているところがよい。
さらに言うと、小笠原諸島や沖縄本島以外の南西諸島の離島まで掲載されているところがポイント高い。

絶景を見ながら心を癒すもよし。
日本の絶景を制覇するための羅針盤とするもよし。

この本に永久保存版とは書いてなかったが、永久保存版的な代物に弱い。。

2006年8月10日

Life Hacks PRESS -デジタル世代の「カイゼン」術-

Life Hacksとは。

生活をハックする。→生活や仕事をシンプル、楽しく、快適にする。

仕事から日常生活まで、やりたい事、やらなければいけない事がたくさんある人には是非読んで欲しい。

googleやblogの特集など、注目のキーワード「Web2.0」的エッセンスも満載。

目次を見るだけで中身が気になるはず。。


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・GTD(Getting Things Done)-シンプル&ストレスフリーの仕事術

・おすすめツールの紹介(文房具~Webサイト)

・Google全サービス活用-Gmailも地図も、徹底的に使い倒す

・blog、RSSリーダー、ソーシャルブックマークのすすめ

・仕事で、生活で、発表の場でプレゼンが簡単にうまくなる

・はじめてのマインドマップ-図解思考で「脳」を整理
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GTDとは、頭の中にある気になることや、タスクを全て紙に書き出す。
(頭を常に空っぽにする。)

整理(フィルタリング)する。

実践する。

書き出した紙を再確認(レビュー)する。

これを繰り返す。

難しいことではないので、自分も実践してみた。

・読みたい本リスト
・欲しいものリスト
・行きたいとこリスト
・やりたいことリスト
・仕事のタスクリスト

上のリストを作成→実践→レビュー

脳をクリエイティブに使うには、「何するんだっけ?」といったもやもやを無くすことが大切ということらしい。

ToDoリストを作るなど、既に意識せずとも実践している人も多いのでは。。


本書には、GTDを実践するための便利なアナログツール(文房具)や、デジタルツール(Web)なども紹介されている。

自分を行動させたということで、影響力の強い本だと思う。


憧れのスローライフを送っている人には必要ないかもしれない。。

そうでない人は、スローライフに少し近づくための手引きになるかも。。

2006年7月17日

J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ Violin Library

ヴァイオリニストの聖典ともいえる、バッハの無伴奏ヴァイオリンの楽譜。

ろくにヴァイオリンも弾けないので、当然楽譜があっても弾けない。。

楽譜を眺めながらCDを聴くと、改めて演奏家の素晴らしさと、曲の難解さに驚かされる。

それでもいつか弾けるようになりたい。

目標は高い方がいい。

同じ立場のヴァイオリニストの方も、生涯の目標のために一度手にとってみては。

2006年7月 3日

論語


論語の解説書や指南書はたくさん出版されているが、本書は「原文」「書き下し文」「訳文」のみになっている。

下手な解説を読むよりも、自分で素の文章から意味を汲み取る方が、何倍も自分のためになる。
論語には、人間のあるべき自然な姿がたくさん書かれているだけに、論語の思想とも合致する。

昔の人の考えに想いを馳せながら、読み手の想像力に訴える文章の素朴さに感嘆してしまう。

自分の言葉、思想として論語を語るなら、本書を読むしかない。

2006年5月 6日

ウェブ進化論

世の中に「Web2.0」という言葉が徐々に氾濫してきた。
まさに今が旬な内容。
今後10年間のWeb世界を占う意味でも読んで損はない。

blogを書く自分に勇気を与えてくれる。

Webの世界をこちら側とあちら側に例えるのはわかりやすい。
まだ定義があいまいな「Web2.0」というキーワードも、すっきり理解できた。

「Web2.0」以外にも、「オープンソース」、「ブログ」、「ロングテール」、「グーグル」などのキーワードが気になる人は要チェック。

ただ、来年には陳腐な言葉になっているのかもしれない。。

2006年4月27日

日本百名山地図帳

さすが山渓。これぞ永久保存版。

百名山の詳細情報だけでなく、山に関する統計情報も満載。

地図帳だけあって、百名山周辺の地形図も充実。

山好きと地理好き、2つの欲求を満たしてくれる最高の一冊。

とりあえず一家に一冊あってもいいと思う。。

2006年4月11日

.fla-idea of Flash Creation

有名クリエイターによるFlashサンプル集。
Flashの解説書ではないので、初級者よりは、中級・上級者向けの本だと思う。

Flashで作品を作るときの「発想」する力に着目しているところがいい。
なぜこの作品を作ったのか?
日常生活の中からどんなヒントを得たのか?

クリエイターの肝ともいえる「発想」について解説しているFlash本はあまり例がないので、それだけでも買う価値はあると思う。

Flash8の新しいスクリプトもたくさん使用しているので、Flash8の新機能に興味がある人にもおすすめできる。

2006年2月25日

象の消滅

おもしろい。村上春樹が好きな人も、村上春樹が初めての人も、買って後悔しないと思う。
さらに、一度読んでもまた読んでみようと思える一冊。
短編集なので、読書が苦手な人でもとっつきやすいはず。

読み手の想像力に訴えかける「結末の曖昧さ」を十分楽しめる。

個人的には「パン屋再襲撃」、「ファミリー・アフェア」がお気に入り。

2005年12月 8日

氷壁

登山好きがきっかけでこの本を知り、読んでみた。

読んでる途中で登場人物の感情的な描写が多いので、「あれ?」と思いつつもどんどん読み進んでいく。

山岳小説ではなく恋愛小説と捉えて読んだ方がいいと思う。
人間ドラマたっぷりな作品。

ドラマティックなストーリーと山岳の描写は流石名作。

穂高登山の経験がある人も是非読んでほしい。

読了後の一言。
ザイルは?

2005年11月27日

海辺のカフカ


2つの平行した話しにどんどん引き込まれていく。
村上ワールド全開。

想像力が刺激されて心地よい。

意味がわからない具合はけっこう高め。

そこは読者の解釈に委ねてしまえばいいと思う。
村上ワールドと読者のワールドがシンクロする。

この本の中で「100万ドルトリオ」のCDが登場するが、このセンスは流石。

影響されてCDを買った人も多いはず。。

2005年9月15日

小僧の神様・城の崎にて

中学1年生の時、言葉は悪いが無理矢理読むことになった思い出の作品。
(読んだ後は難解な課題を提出。。)
たった数ページだけなのに、意味がほとんど理解できなかったという苦い思い出が残っている。

今、自分の意思で読むと読書のトラウマは消え、新たな発見がある。

思春期真っ只中の中学生が、著者の事故や、小動物の生と死という「いのち」のテーマにどれほどの関心を抱き、何を感じるだろうか。
そして理解できるのだろうか。

残念ながら自分は、読書嫌いというトラウマを数年間作ってしまうことになった。

日本の国語教育は、受験のために難解な日本文学ばかりを学ばせるのではなく、読書の楽しさや正しい日本語の書き方をしっかり教えて欲しい。

時が来れば、読書嫌いでも自ら日本文学に興味を持ち、本を手に取る日が来たのだから。

2005年5月13日

パンドラの匣

タイトルに興味を惹かれて読んでみる。

パンドラの匣といえば、この世の災い、苦しみなどがつまった開けてはならない箱である。
著者の太宰治といえば、「人間失格」で有名な小説家である。

この2つから、相当暗くてどうしようもない内容を連想していたが、そうではなかった。

この作品は、パンドラの匣の奥底に、かすかに見える希望をテーマにした作品で、非常に明るい話しなのである。

少し拍子抜けしたが、読みやすかった。
そして、自分が今まで知っていた太宰治の、別の一面を見ることができた。

2005年3月20日

ダ・ヴィンチ・コード


おもしろい。
どんどん本の世界に引き込まれて、気づいたら読み終わっていた。

純粋にミステリー小説としてもおもしろいが、宗教、歴史、美術、伝説などのテーマに特に好奇心をそそられた。

神道、多神教の国である日本人には受け入れやすいと思うが、敬虔なキリスト教の人たちからは非難の嵐が巻き起こると思う。。

宗教とは人間にとって何なのだろうか。
宗教が争いや紛争の種になるとはそれぞれの神も望んではいないだろうに。

2005年2月 4日

人間失格

太宰治の名作。
内容は暗い。

暗いが人を引き付ける。

人間の生と死、虚無感についていろいろ感じさせられる。

太宰治本人の精神状態や人生観も垣間見ることができるが、彼にとっての人生は意義深いものであったのだろうか。

2005年1月27日

強力伝・孤島

山岳小説で有名な新田次郎の作品。

「強力伝」、「八甲田山」、「凍傷」、「おとし穴」、「山犬物語」、「孤島」

6つの短編小説が収録されている。
半分以上が実話。

実話だけあって、描写がとても生々しくてリアルである。

白馬岳の山頂には、強力が運んだ展望指示盤(180kg)が実際に存在している。

いつか見にいかなくては。。

2004年11月11日

世界の終わりとハードボイルドワンダーランド


村上春樹の傑作の1つ。
傑作はやはり傑作。

村上春樹の想像する世界はいい。
描写が細かくて、センスもいい。
本作の不思議な世界はリアルにイメージが湧いてくる。

基本的には意味がわからない。
何を言いたいのかわからないようで、「何か」を言いたいのがわかる。


2つの物語が別々に進んで、最後に1つになる。

世界の終わりと、ハードボイルドワンダーランド。
どちらが主人公にとっての現実なのだろう。

考えると無限にループして答えが出ない。

自分の望む世界が現実の世界であり、望み通りにいかないのが現実なのかもしれない。

2004年9月19日

ノルウェイの森


村上春樹の小説は好きだが、その中でもノルウェイの森は特に好きな作品。

他作品に見られる、創造的な意味のわからない世界ではなく、大学生活、恋愛、生死というテーマが感情移入しやすかった。

描写は上手いし表現もストレート。

宣伝文句の通り、恋愛100%。

登場人物の知的な会話もツボ。

ラストも村上作品にしては分かりやすくてよいのでは。
読んだ後の余韻が好き。